庄内と「おくりびと」の必然

お盆の時に、「おくりびと」がBSプレミアムで再放送されていました。

何度見ても感動します。特に感動するのが、主人公が幼いころに別れた父親を許す最後の場面です。

「おくりびと」は、庄内地方を中心にロケ地として撮影されました。

さて、なぜ庄内で「おくりびと」なのでしょうか?

「おくりびと」のテーマは、火葬場の管理人役の笹野さんのセリフ

「死は終わりではなく、そこをくぐりぬけて、次へ向かうまさに門です。」

に集約されています。人は死にまた生まれ変わるという考え方です。

庄内の出羽三山を中心とする信仰風土はこれに一致します。

庄内の風習として今でも残るモリ供養は、ご先祖様の魂を供養する行事です。供養して浄められた魂は少しずつ高い山に登っていって、清まりきった魂は再び新しい生命として生まれ変わります。こうした考え方を「祖霊信仰」といい、古くは全国的にあったのが、時代とともにほとんど消えつつあります。しかし、庄内にはそれが今でも残っている貴重な地域です。

庄内が「おくりびと」のロケ地となったのは、いろいろな都合もあったのでしょうが、必然的、運命的なものを感じますね。