教科書を読もう

 
学校で教科書が配布されています。
 
教科書には、いい文章がたくさん入っています。
 
休校中に教科書をじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
 
中3の国語の教科書に「学びて時にこれを習うー「論語」から」が入っています。
 
孔子の深い言葉がいくつか紹介されています。
 
教科書には入っていませんが、同じく論語の一節を紹介します。
 
論語・子路篇、十八
(原文)
葉公語孔子曰、吾党有直躬者、其父攘羊、而子証之。
孔子曰、吾党之直者異於是、父爲子隱、子爲父隱、直在其中矣。
 
(訳文)
 
葉の殿さまが、孔子に自慢話をされた。
「近郷に正直者の躬(きゅう)という者がおる。
 
彼の父が羊を盗んだところ、息子の躬が証人となって訴えでたのである」孔子がこたえた。

「私の近郷の正直者はちと変わっています。親父は息子の罪をないしょに

しますし、息子は親父の罪をないしょにします。

そういう見かけの不正直のなかに本当の正直がこもっているのです」

《原文・訳文は、貝塚茂樹訳注「論語」(中公文庫・14版)より》

最近のコロナ騒動で感じることは、

自分の中に軸がない人ほど、正しさの押し売りをしたがるということです。

「食料は絶対に備蓄すべきだ」

「こんな中、店を開けてるなんて非常識だ」

などなど、「自分が正しい」「相手を許せない」という感情から、他人に正義の制裁をする。

なぜ人は正義の制裁をしたがるかというと「絆を深める」ためです。

人の脳は、自分や自分の所属する集団を守るために、自分を脅かす存在を攻撃するようにできています。

ただ、こういう自分を「客観視」できないと、相手を傷つけて、逆に絆を壊してしまうことになります。息子の躬とその父のように。

コロナ流行という特異な状況下で、改めて自分が他者に思いやりを持って関わることができてるか?

正しさを押し付けて傷つけていないか?自らを省みています。