いまこそ学力をみにつけよう

生徒の皆さんへ

 

新型コロナは社会のリズムを大きく変え、さまざまな予期せぬ出来事を起こしています。

学校が長期のお休みになったり、

再開後も以前と違った形で活動が行われているのもそのひとつです。

 

このようなときこそ、学力を身につけるために勉強しましょう。

現在のような、予測できないことが次々と起こるときに、

これまでの常識に沿って行動するだけでは、多くの不都合なことに巻き込まれやすくなります。

状況に素早く反応して、正確な情報収集に基づいた、状況の緻密な分析、適切な判断、勇気ある実行が求められます。

このような能力は、才能ではありません。努力によって身につけることができます。

さいわいに、学校に通っている生徒の皆さんは、おうちの人たちによってコロナ社会から守られている立場にあります。

この時期に、十分に勉強して学力を蓄え、自分の基礎能力を磨きましょう。5年先、10年先の自分の健康や生活、身近にいる大切な人たちを支えることのできる力を身につけましょう。

 

多くの学校では、学力を身にみにつけることの大切さを踏まえて、夏休みを短くして授業をしてくれています。

授業の遅れを取り戻すことができ、とてもありがたいことです。

そのために頑張ってくださっている方々に感謝しなければなりません。

 

その一方で、仕方のないことなのですが、夏休み中の自己学習の時間が短くなってしまっています。

夏休みはこれまで学んだことを復習し、理解を深め、覚えて身に着けていく期間です。

その期間がいつもの年よりも短くなってしまうのです。

期間が短くなった分は、1日当たりの自己の学習時間を増やして補うことが必要です。

もし、それができなければ、新型コロナの影響を受けず学習する人たちと差が生まれてしまいます。

さらに、自分自身が成長するチャンスを失ってしまうかもしれません。

多くを学ぶことは、自分自身の心を豊かにしてくれます。行動の範囲を広げてくれます。

学ぶことで、自分の将来を、より豊かに自由にしていくことができるのです。

 

この夏、いつもの年よりもがんばって学力を身に着けていきましょう。