昔話は知恵の結晶

情報化社会で毎日大量の情報が消費され、

忘れられていくこの現代で、

昔話は今でも残っています。

なぜでしょうか?

 

やっぱり、

時代に耐えうるような価値があるからです。

例えば、「花咲か爺さん」。

ある雨の日、やさしいおじいさんは迷子の子犬を拾い、

シロと名付けました。

シロは成長し、おじいさんに「ここほれわんわん」と大判小判のありかを教えてくれました。

しかし、そのことを知ったいじわる夫婦が、自分たちもお金持ちになりたいばかりに、

シロを殺してしまいます。

結局、シロの灰はかれた木に花を咲かせる不思議な灰となり、

やさしいおじいさんは花咲か爺さんとして有名になりました。

 

ポイントは、

・恩返し

・愛和の心

です。

 

「花咲か爺さん」にかぎらず、

鶴の恩返しもしかり他の昔話も「恩返し」が多く出てきます。

シロは自分を救ってくれたおじいさんに恩返しをします。

おじいさんも死んでもなおシロを大切にします。

受けた恩を返せない傲慢な人は、幸せになれないということを

教えているのだと思います。

勉強も自分の才能だけでやりとげたと思い込んでいる人は、

どこかで苦難に合う人が多いように思います。

 

もう一つのポイントは、

どんな人でも許す愛和の心です。

やさしいおじいさんは、

シロを殺したいじわる夫婦を決して責めません。

責めたところで問題は解決しませんし、

逆にトラブルになっていじわる夫婦に殺されていたかもしれません。

やさしいおじいさんは悲しんではいますが、

それを憎しみには変えません。人のせいにはしません。

勉強でも、

勉強できないのを親のせいにしている内は、

親に甘えているのかもしれません。

 

「恩返し」と「愛和の心」、

人生のマスターキー(親鍵)ですね。