かぐや姫の物語

先日、テレビでアニメの「かぐや姫の物語」を子どもと見ました。

心を揺さぶられました。一般的な竹取物語お話のイメージが、くつがえされます。

高畑監督の「かぐや姫の物語」は、もっとテーマを掘り下げたものになっていました。

かぐや姫という異世界の人間の目を通して見た、地球上の生命とは、生きるとは?という壮大なテーマだったと思います。

かぐや姫は、自然の中で生き物の生き死に、冬の厳しさ、春の桜などの美しい自然、友との遊びなどを通してその楽しさや喜びを感じます。

しかし、成長してからは社会との摩擦、苦悩を経て、それでも、最後は生きていたいという「生の肯定」を描いていました。

生命は、生まれたら死ぬという事を運命づけられた一面では切なく、悲しき存在です。

しかし、生命は死んでは生まれる循環をくりかえしながら、その中で喜怒哀楽を感じながら躍動感のある命を生き貫きます。

死んでいるか生きているかわからないような、感情のない平穏な月の人と比べて、これは地球で生きるものの特権であり、そういう生命が愛おしく感じられます。

竹取物語は、中1の国語の教科書にも出てきます。

教科書では蓬莱の玉の枝のエピソードが出てきますが、映画にもでてきますので、予習・復習としてもぜひご覧になってください。