そもそも大学入試改革って何?

先日も共通テストの英語や試行調査の件をお伝えしましたが、そもそもどういうことなのか整理してお伝えしたいと思います。

〔目的〕

・知識偏重型から「思考力・判断力・表現力」をもち、主体的協労的に行動できる人材を育成するため

・大学入試を変えることで、高校の教育、ひいては日本の教育全体を変えるため

〔内容〕

・センター試験を廃止し、共通テストを実施

・推薦入試、AO入試に関しては、合格基準を明確にし、学力も評価の対象とする

〔時期〕

・共通テストは2020年から先行実施。

・本格実施は2024年から。

・共通テストの出題内容や実施方法の検証のため、事前に試行試験を実施。

・試行試験を踏まえ、2019年に実施大綱の策定・公表。

〔共通テストの特徴〕

・知識だけではなく、「思考力・判断力・表現力」を問う問題が増える。

・国語と数学では、マーク式のほかに「記述式」も出題

・英語は2023年の共通テストまで、読み・聴くを評価するマークシート式問題の出題。共通テストと民間認定試験のどちらか、または双方を入試に活用する。

 

以前のゆとり教育のように知識や覚えることを少なくして応用的な事をしようというわけではありません。知識や覚えることは前提で、さらにそれを使って応用的なこともできないといけません。

懸念事項としては、地方での少子化による高校入試の定員割れ状況から学力低下が進む一方で、人口の多い都市と地域間の学力格差が広がるのではないかということがあります。

進学を考えている人はもちろん、高校入試の先を見越した学習を心がけましょう。