人格形成を土台として

受験勉強は、本人にとっても周りの人たちにとっても人格形成を土台としてなされることがよいと思います。

逆に、人格形成を土台としない受験勉強は、有害でさえあるかもしれません。

点数さえあげればいいとか、ちょっと勉強ができるからって威張る、周りから甘やかされるとか…

本人の人生にとってプラスにならないことが多いように思われます。

受験勉強を通じて得られるもの、それは努力する習慣や、自信だったりします。

しかし、一番の収穫は、周りに対する深い感謝です。

感謝には2種類あります。「子どもの感謝」と「大人の感謝」です。

① 子どもの感謝 … ラッキーの感謝。例えば、今日のごはんが自分の好物だ、ラッキー!の感謝です。

② 大人の感謝 … 失敗や挫折の経験などをきっかけとして、今まで自分に見えていなかったことが見えてきて、腹からこみあげてくる深い感謝。例えば、部活の試合で負けて、がっかりして帰って来ると、家で家族がごちそうをつくって待っててくれた。時間かけて作ってくれたんだろうな、なんてありがたい食事だろうと。

受験勉強は、まさに大人の感謝を経験できるチャンス!

「ない」ことに注目することより、当たり前に「ある」ことに自然に感謝できる。

勉強できることがありがたいとか、毎日準備してもらう食事もありがたいって感じる経験ができるとよいですね。