やってはいけない家庭学習⑧ごまかし学習
ごまかし学習とは、勉強しているふりをすることです。形だけとりつくろって、勉強しているというアリバイをつくります。例えば、授業で先生の板書を見て写し、見て写しするだけで、自分で授業の内容の意味を切り取っていません。ノートを取りましたという言い訳をつくるための勉強です。ノートは、記録するためでもありますが、頭をよくするために活用するものです。自分で授業の内容の意味を切り取って一気にノートするのが賢いノートのとり方です。
当然のことながら、ごまかして勉強していると、勉強している風に見えて結果が伴わないという現象が起こります。外から見るとやっているように見えるので、特に注意が必要です。それを見つけて叱っても問題の解決にはなりません。本人は勉強してると強弁して、解決しないでしょう。
なぜごまかすようになったのか、その背景を考える必要があります。
「ありのままの自分」を認めてもらえていないと、人は嘘をつくようになります。ありのままの自分を認めてあげたうえで、押し付けではなく、本人にとっての勉強することの重要性を本人が納得することが鍵になります。
フリは時間の無駄で、本当はどういう勉強がいいのか、その子の学習のプロセスをよく見てあげることが大切です。また、本人の能力的な問題もあるので、その子にあった勉強方法を慎重に見極めることが必要です。
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