お盆の意味とは

お盆休みも終わり、今週から会社や学校が始まりました。

日本のお盆の習慣は、仏教の国であるタイなどではないそうです。お盆は、お釈迦様の弟子目連の話が起源です。お釈迦様の弟子の目連は、母親が死後の世界で餓鬼道に堕ちて飢えに苦しんでいる姿を見て、お釈迦様に母を救う方法の教えを請いました。その教えに従って、布施や供養を僧侶や多くの方々に施したところ、その功徳により母親は極楽浄土に行くことができました。それ以来、目連が多くの人に施しをした7月15日は先祖供養の大切な日となったと伝えられています。

また一方中国では仏教以前から死者への祖霊の儀式もありました。これらが一緒になって日本に祖霊信仰として伝わってきたとも言われます。

お盆の時期お寺では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という法要を執り行います。各家庭ではお盆には故人の霊が帰って来るといわれ、お供えや提灯を飾ってお迎えします。

家族がそろってお墓参りをする習慣は、個人の自由が拡大して中には孤立していく人がいる中、貴重な習慣だと思います。最近あったあおり運転の事件も、加害者の心の孤独が本質的な問題だと思いました。

先祖を供養することの意味は、自分のルーツを振り返り、多くの人に支えられ、自分は一人ではないことを確認し、そして初心に戻ることです。また、この世に生まれてきた以上、自分も死ぬ存在であることを再認識させてくれることです。日本の貴重な習慣を大切にしていきたいですね。